| ・レストラン~お皿をもう一枚ください。 |
■レストラン~お皿をもう一枚ください。
私達日本人は小食な人が多いですね。ヨーロッパ旅行の食事で困るのは「量の多さ」と「塩辛さ」だという方が多いです。
そういう時はレストランではなくカフェに入られることをお勧めします。ケーキ屋さんではなく、ちゃんとしたカフェであればアラカルトで料理もありますし、スープや食事代わりの甘い物など、レストランよりも気軽に食事を楽しめます。一人はシュニッツェルを食べ、もう一人はケーキを食べ、残りの一人はスープにパンでも何の問題もありません。
ただ、ここでオーストリアやドイツの食事に対するマナーで一つだけ注意していただきたいことがあります。それはお皿から他の人の食事を「一口ちょうだい」はありません。
それをするのはアツアツの周りが見えない恋人同士くらいで(恋人でもしない人はしません)基本的に他の人とお皿をシェアすることはありません。ましてやレストランなどで手を伸ばして人の皿からフォークで料理を取るということはマナー違反に見えます。
しかし料理がやってきた時、想像以上に量が多く、これはどうしようもない、絶対に食べられないという時は、最初の段階でお皿をもう一枚もらいましょう。そして他の人に食べてもらう、または最初から「これは量が多いので半分に分けてもらっていいですか?」と尋ねたり、最初から半分は持って帰りたいとお願いしてはどうでしょうか。あくまでもきちんとお願いする形が良いと思います。
彼らにしてみれば「これくらいの量が食べられないの?」と思われてしまうかもしれませんが、そこはレストランが損をしない形でお願いできる方法を模索するのがよいでしょう。
最近は、最初から1皿しか注文しないとか、飲み物を注文しないアジア式の客が増え、レストランに儲けが出ないという理由から、追加のフォークや皿に値段がつく観光地が出てきたというニュースを見たことがあります。そういうマナー違反の客ではないのだ、という態度が大切です。
皿に手を付ける前に、半分にしたり、食べられる人と取り分けてもらったりするようなお願いができ、尚且つその分のチップも払っていけば、良いお客様として扱ってもらえると思います。
それでは今日の一文です。
Darf/Könnte ich noch einen Teller haben?
お皿をもう一枚いただけますか?
ちょっと長い言い方になりますが、
Könnten Sie dieses Gericht bitte auf zwei Teller aufteilen?
この料理をふたつにわけていただけますか?
適量をおいしくいただきたいものです。
次回は、第530回「レストラン~お会計をお願いします。」
